『浅田真央アイスショー Everlasting33』が映画館で観られると知り、有休をとっていた今日観てきました。
通常のスケートリンクではなく劇場の舞台がリンクになったような形(客席は映った範囲で3階まではあったよう)、作品も見たことない多ジャンルの融合も多くてとても面白かったです!
盛りだくさんで書ききれませんが、特に惹かれたのは真央ちゃんと男性スケーターが宙吊りで登場し宙吊りで天井へはけていく『タイスの瞑想曲』、スケート靴を履いてないコンテンポラリーダンサーとスケート靴を履いた真央ちゃんのデュオ、あと真央ちゃんソロの『ボレロ』。
『タイスの瞑想曲』は曲の感じと振付演出全てが流れるようで美しくてうっとりしたのと、けっこう踊ったあとにまた吊られてはけていくときの、組み方のすごさに度肝を抜かれました。天井から垂れる長い布を体に巻き付けて逆さ吊りになった男性に真央ちゃんが抱きつく形でそのまま引き上げられていくのですが、そこまでけっこう氷上で交差もしながら踊ってるので命綱はつけていないはず…!
でも見てて怖さよりうっとりが勝つという見事な演目でした。
コンテンポラリーダンサーとのデュオは、舞台中央後方の狭い範囲に設置した床で裸足で踊るダンサーと、舞台前方を大きく移動して滑りながら踊る真央ちゃんの振りが呼応するようになっていて。中央のダンサーをライトで方向を変えながら照らした影が真央ちゃんになっているようにも、中央ダンサーが糸を引いて踊らせているようにも見えました。(ことばで上手く説明できない)
『ボレロ』は、力強くて音にはまっていてとにかくかっこよかったのです。
あとはタップもしてたり(プロタップダンサーとの共演)、タップの音をオーケストラの演奏の一部とする場面もあったり、舞台脇のタップ・コンテンポラリー両ダンサーと氷上のスケーターで同じ曲を踊っていたり、面白い試みだらけで楽しいショーでした。
ちなみに序盤はバレエ曲が続き、バレエやってる人ならよく知ってるヴァリエーション集という感じで、いろんなスケーターがかわるがわる演技。元の振りの感じをスケートで表そうと試みたんだなということと真央ちゃんはバレエが好きなんだなとわかり嬉しくなりました。(首のかしげかたとかがバレエっぽくはない普通の感じだったのがバレエに毒されてる身としては少し物足りなかったのですが。)
スケートの、走り出しと止まるときのぐわっと流れる感じは、前から思ってましたがかっこいいですね。群舞だとさらに。あと袖にはけるときにすーっと滑って消えていくのも綺麗でした。
舞台は奥行きがありましたが通常のリンクよりかなり狭いはずで、スケーターにとってはいつもより急カーブきらなきゃいけないことが多くて慣れるの大変だったんじゃないかなと想像しながら見てました。
いい休日になりました〜。