うちの猫紹介4・海(かい)- (2)出逢い

 2017年7月23日 相談者

ときどきお手伝いしていたえひめイヌネコの会の譲渡会に、ある女性が相談にいらっしゃいました。

近所にいる野良猫家族のうち子猫1匹だけが、親兄弟と離れてうちによく現れるようになった、近づいても全く警戒せず、痩せていて元気がないので保護したいが、先住猫が嫌がったのでうちでは飼えない、どうしたらいいでしょうか、とのお話でした。

通常はこういった相談を受けた場合、保護と里親探しの手順についてアドバイスをするだけにとどめるのが会の方針です。相談を受けるたびにスタッフが引き取っていてはきりがないからです。

ですがこの日は、たまたまもうすぐ仕事をやめて一時的に時間に余裕ができる私が居合わせたため、まずはわが家で預かり、様子をみて他のスタッフの協力も得て保護と里親探しをすることになりました。

8月になったらわが家に迎えることができるので、それまでにケージに保護して、病院でノミ・ダニとお腹の虫の駆除をしてもらってください、とお願いしました。

 

 2017年8月1日 わが家へ

相談にみえた女性(Aさん)と待ち合わせをし、子猫を連れてきてもらいました。
真っ黒な、華奢な子でした。ケージをのぞき込むと、一度だけ小さくニャーと言いましたが、怖がっている様子もなく、眠たそうにずっと静かに座っていました。うちに来た日のかいくん

Aさんは相談にみえた日の夜にすぐ保護して翌日病院に連れて行き、駆虫してもらい、どうもすぐ息切れして疲れてしまうようだということを話して診てもらったそうです。風邪でしょうとのことで抗生剤を処方されて飲ませていた、というお話でした。

そして、子猫用のフード、トイレトレー、トイレ砂、タオル、おもちゃなど、当面の生活には困らないほどたくさんの物資も持ってきてくださっていたAさん、いろんな思いがあったのでしょう、涙ぐんで名残惜しそうに子猫とお別れしました。

わが家には、4匹の猫が暮らしています。子猫はまだ感染症の検査もしていないため、4匹とは別の部屋に、100均グッズを駆使して作った簡易ケージの中でしばらく過ごしてもらうことにしました。

Aさんにいただいたおもちゃやフードを与えてみましたが、たしかに少し疲れやすいようです。興奮しておもちゃを追いかけたと思うとすぐに休憩し、ドライフードは一度に5~6粒しか食べません。缶詰は、口でうまく拾えないようで、ほんの一口しか食べません。

でもまあ、今日は車に揺られて初めての家に来て疲れているのかもしれないし、と思い、横になって眠り始めたのを見届けて、私も休むことに。

 

真夏の、海に飛び込みたくなるような暑い日でした。そんな日に来たこの子猫は、海(かい)くんと呼ぶことにしました。

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