スターダンサーズ・バレエ団『くるみ割り人形』の映画が坊ちゃん劇場で上映されたので観てきました!
オーソドックスなくるみとは設定がかなり違っていて面白かったです。
序盤はシュタールバウム家のパーティーではなくてクリスマスマーケットで、クララが招待されるのはお菓子の国ではなくて人形の国で。大きくいうとその2つが特徴なのですが、小道具・大道具を駆使した細かい演出がたくさんでした。クララのキャラまで、オーソドックスくるみとは違っていて。
ありすぎて全部は書ききれないので一番驚愕したことをいうと、”雪”の振付!!クラシックバレエではなくてバレエベースのコンテンポラリーという言い方であっているでしょうか、ひねってうねって振って、の激しい動きを休みなくで釘付けになりました。心臓破りな振付だなと、ダンサーたちの体力はどうなってるんだよと驚嘆。
女性がポワント履いてなく男性も同じ衣装なのも初めて見るパターン。おそらく前半はみんな女性で後半に男性が加わった(ジャンプの迫力と体格から見ると)と思います。
迫力でした。
投影終わった後に主催者たちのトークイベントがあり、興味ある人だけ残る形で、帰ろうと思っていたけどアンケート記入してる間に始まって席を立ちそびれ。という形で参加したんですが、参加してよかった!興味深いお話でした。
映像であれば、生には到底及ばないけれども舞台コンテンツを地方へも外国へも運んで見てもらえる、それをどんどん進めていこうとされている方々の思い。すごく簡単にまとめるとそういうお話でした。
進められているのは固定カメラ1台で撮影した解像度の高い映像を大スクリーンに(人が実物大に見えるくらいの)映し、リアルで舞台を観ている感覚に近いものを提供すること。客席のうち、撮影時のカメラと同じくらいの角度の位置に座った方にはよりリアルに見えたのでは、とのお話でした。
確かに、私の席は前すぎてそこまでリアルではなかったのですが、カーテンコールの幕前でのお辞儀のところは、床のリノ線が写ってないので本当にそこにいるみたいに見えました。
将来技術がさらに進めば、座った位置に合った映像が見られる時代も来るかもしれませんね。