うちの猫紹介4・海(かい)- (5)手術

 2017年8月11日 手術

午前中、海くんを病院へ連れていきました。手術は午後に実施されます。

キャリーごと預けて病院をあとにし、手術が終わるであろう夕方の電話連絡を待つことにしました。

16時ごろ、病院より電話。手術は無事成功し、麻酔から醒めて1時間ほどたつが自分で呼吸できている、とのお話!!

大きくほっと一安心です。

 

 2017年8月12日 面会

術後初めて、海くんに会いに行きました。

ガラス張りの小さな部屋(ICU)の中で、お腹にはネット包帯、首にはエリザベスカラー、腕には点滴、背中には肺を徐々に膨らませるためのチューブがついています。

そして、痛み止めの薬は入れてくれてはいるもののやはり多少は痛みがあるらしく、座ってぼやーーっと一点を見つめていました。大改造を乗り越えたばかりの痛々しい身体ですが、触って大丈夫ということなので、小窓から手を入れて頭をなでると、私の手にすりすりしてくれ、声は出ないけどニャーと言いました。

この日の朝はガツガツと勢いよくご飯を食べたそうです。すごい生命力ですよね、と先生。ガツガツ食べる姿なんてまだ一度も見たことがないので、うちでご飯をあげるのが楽しみになってきます。

 

海くんと会ったあと、詳しい説明を受けました。

まず、横隔膜の一部がないのは生まれつきかと思っていたけど、術後のレントゲン写真を見ると肋骨数本が折れてくっついたあとがあるため、事故によるものである可能性が高いということ。そして、折れたところはもうすっかりくっついているし、横隔膜の裂けた部分がもう硬くなっていることから、かなり小さいときの怪我でしょう、と。

胸の位置に入り込んでいた臓器は、癒着はしていたけど綿棒でぺりぺりとはがして元の位置にきちんと戻せました、とのこと。

術前のレントゲン写真
●手術前● 胸の位置に臓器が入り込んでいるため白く写っています。
術後のレントゲン写真
●手術後●

ですが裂けて縮んだ横隔膜は、本来の形のように伸ばすのが難しかったため、お腹の筋肉の一部をはがして横隔膜の代わりとし、それにより弱くなった腹壁を補強するために、メッシュ状のシートを入れてくれたそうです。

また、縮んだ横隔膜の端が硬くなっているので、そのまま縫っても縫い合わせたところが塞がりにくいため、わざと傷をつけてから、あえて溶けない糸を使って縫ったそうです。(溶ける糸だと、傷口が塞がるより早く溶けてしまった場合にまた裂けてしまうため。)

体が小さいので麻酔管理も成猫に比べると難しいのだそうですが、技術を駆使して、工夫して、ひとつひとつ、海くんにできる最善のことを丁寧にしてくださいました。

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