前回ゲイナートウシューズのつま先部分にあいた穴は、刺繍様のやり方でとりあえずふさいでみましたが、練習始めて5分で破れました。当たり前か。
なので再び、チャコットのポワントパッドを貼ることにしました。
が、ただ貼るとパッドの厚み分だけ床が遠くなって感覚が結構変わるので、つま先部分をもともと覆っている布を切ってはがしてから貼ってみることに。
いい感じに補修できたのでやり方をまとめておこうと思います。
手順をおおまかに言うと、
布をはがす→テーピングテープを貼る→パッドを貼る
です。
準備するものはこちら。
・チャコットポワントパッドLサイズ
・瞬間接着剤
・テーピングテープ
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まず、布を切ります。
ただの1枚布ではなくクッション材が入っています。ポワントで立ったときに床に当たる面はすべて切り取り、中のプラスチックのような素材が見える状態にします。足裏側はクッションが二重になっているので、上のクッション層だけ切り取ります。ポワントパッドを貼ることで厚みが増す部分について、パッド1枚分の厚みだけを取り除くイメージ。
切る範囲は、つま先部分の周りを縫っている糸より4~5ミリ内側がいいと思います。
はがした部分を、テーピングテープで覆います。
プラスチックのような素材の上に貼ってもすぐはがれるので、接着しやすくするためです。
接着剤を塗ります。
写真ではテーピングテープとパッドの両方に塗っていますが、どちらか片方に塗ってもしっかりつくような気はしました。
塗ったら貼り合わせて、乾くまで待ちます。
貼り合わせてすぐは、パッドが曲がった部分とかが浮いてきそうな気がしたので、しばらく手で押さえていたところ、接着剤の性質で熱をもってきました。パッケージを見ると、発熱してやけどの危険があるので布には使用しないで、というような注意書きが^^; でもパッドの厚みのおかげか、やけどするような高温にはなりませんでしたが、念のため冷めるまでそばを離れずにいました。
乾いたら、足裏部分のパッドを、ソールの外のラインで切ります。
これで完成!
テーピングテープのはみ出た部分が白いのが気になる場合は切るといいと思います。
ちなみに7月の発表会では、先に穴があいた左足だけにこの補修を施して本番に臨みましたが、左右で高さが違うと感じることはなかったですし、剥がれそうな気配も全くなく終えることができました。
本番の2週間ぐらい前にこの補修をして、けっこう練習したあとの状態はこんな感じです。
補修していない右足との違いは2点。
一番大きいのは、滑りにくくなることです。
いつも練習しているスタジオはけっこう滑る床なので、パッドを貼るとちょうどよい滑り止めになってくれて、動きやすくなりました。
でも本番の舞台は滑る床ではないので、初めはすごくひっかかる感じがしてしまいましたが、練習しているとパッドの表面の凹凸がなくなってきて、最終的にはちょうどいい状態になってくれました。
もう1つの違いは、まっすぐ立つのを助けるために糸でかがったときのような効果が出ることです。つま先の布を切るときに残した、縫われた部分から内側の数ミリ部分が貼ったパッドと少し重なるためなのですが、指をがさがさにしながら1時間もかけて縫わなくても同じような状態になるので楽ちんです。
今回補修したこのトウシューズ、購入から1年くらい、週3回ペースで履いていたものですが、まだソールはつぶれていません。それより先に、こうして穴があいたりリボンがぼろぼろになったりするんですよね。以前なら、リボンはきれいなうちにつぶれてしまうのでリボンは再利用したりしていたのが懐かしいです。
この方法、他に代わりがないんじゃないかと思うくらいベストな方法のような気がしています。ゲイナーユーザーの方、ぜひ試してみてください^^
❗2023/10/1追記❗
この方法での補修は1年くらいもちましたが、週3回程度(1回30分程度)の練習を1年くらい(途中で舞台ゲネ1回と本番1回)したあとで、テーピング部分から突然ぱかっとはがれ、つるつる面が出てきてしまいました。練習中だったからよかったものの、これが本番だったらと思うと。。。
それ以降、穴が開く前に、布を切らずに布の上から貼るようにしています。これなら接着が弱かったとしてはがれるとしても端のほうが少しだけなので安心です。最初はこれだと床が遠くなりすぎる心配をしていましたが、練習しているわりとすぐになじんできて大丈夫でした。
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