オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の発言が機で一気に男女平等を推し進める動きがやっと強くなったようなこの頃。喜ばしいことですが、逆に女性だからと無条件に優遇されるような傾向にならなければいいけどな、と心配もあります。
男だから女だからではなく、どう考え何を成すかが重要なのに、それを見失いはしないだろうかという危惧です。
男女等しく活躍の場を与えられるべき、にはもちろん強く同意ですが、いつだったかの政見放送で、女性党という政党のアピールが終始「女性ならではの視点で」「女性の力で」だけしか言わなかったのにがっくりきた記憶があります。
性別が何であれ、具体的に何をどういう目的でするのか体系的かつわかりやすく話してくれないと支持する気にはなりません。政治だけでなく会社その他のコミュニティにおいても。
ただ、同じ内容を聞いても発信者の性別によって受け止め方が変わってしまう残念な人が少なくないのも事実。女性を登用しない管理側だけでなく、そうした周りの受け止め方の悪い癖もまた、無意識レベルでの性差別をはびこらせ続ける原因となっていると思います。
何をするにも聞くにも、ちゃんと内容に注目できる人の集団であれば、いいことも悪いことも性別が原因だったと感じることはなくなるのではないでしょうか。
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