バレエ=趣味?の違和感を認めてくれたマヤポンチカさん

YouTubeで突然おすすめに上がってきた動画。

ロシアでプロダンサーをされている方のようなのですが(お名前がわからない)、勇気を維持する励みになるお話でした。

大人バレエについて。

「私は趣味でバレエをやっていますという人からは、自分を形成している、今まで自分が培ってきたものを理解しておくれよという強い思いが見てとれる」
「趣味という言葉の響きが、今まで培ってきたものと釣り合わないと感じるなら、趣味と割り切る必要はない」
「自分が培ってきたものや苦労は、誰にも計り知れないし飛び越えることはできない。だから負い目を感じてほしくないし、感じる必要はない。」
「培ってきたものは、誰にもジャッジされるべきではないし、卑下することも過剰に誇るものでもなく、自分の中で温めていくべきもの」
などなど。

たしかに、バレエを趣味と言うのには違和感ありありなんです。

趣味と聞くと、気持ちが晴れたり軽くなったり、ストレス少なくとにかく楽しめるものというイメージがありますが、バレエはむしろ、考え込んだり苦労を感じたりすることのほうが多いし、落ち込むこともよくあるし、疲れた体に鞭打ってとりあえずやりたかった実験と筋肉作りに行かなきゃ、でレッスンに向かうことも多々あります。バレエに限らず本気でやっていればそうなるんでしょうね。わーい♪っていう楽しさがある日なんて稀。やり続けるほどに、『楽しむ』はもう目的ではなく、『愉しむ』のほうが大事になってきます。(苦労しているおかげで充実感はあります。)

本業の会社員も、もちろん生活費や猫の養育費や社会への貢献といった目的とリターンはあるにせよ、半分はバレエの費用捻出のためにやっているようなもので、レッスンを続ける時間と体力を守るために、残業はよっぽどのとき以外しないよう効率よく動くとか、シフト決めるときもレッスンの日に体力を残せるようなタイミングに休みをとれるよう、可能な限り調整したりとか、いろんな時間配分のメインはバレエ、という日常。(それでも疲労しすぎて休んでしまうことはありますが。)

ときどきはっと我に返って、別にプロ目指してるわけじゃないのに、傍目には滑稽じゃないかなと少しだけうろたえたりします。趣味なんだから楽にやればいいのにといろんな人が思ってるだろうなーと、思うことも。でも、できることを増やしたいから続けているわけで、それを追求せずにゆるく楽しくやるというのは、少なくとも今は考えられないのです。趣味というよりは生きがい。

それを、負い目に感じることはないですよという、この方のお話だったのです。

YouTubeはときどき、あまりに自分にぴったりな動画を勧めてくるので、まあまあ不気味ですね。

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