立脇紘子バレエ発表会2023のはなし

2023年1月8日の立脇紘子バレエ発表会が終わったので感想などを。

前日のゲネプロも客席から見ていて、想像以上によかったので期待してはいましたが、本番もものすごくよかったです!

『ジゼル』の特に2幕、群舞の醍醐味である揃ったことで出る迫力がたっぷり感じられて、客席から自然と拍手が起こっていました。ただ揃うだけではなくて、場面ごとの雰囲気もしっかり出ていたのには驚き。1ヶ月前に急遽代役で決まったミルタも強さが出ていて、ヒラリオンを責め立てるシーンは、そりゃヒラリオン怖かったでしょうという感じ。

正直、ゲネを見るまでは2幕はあまり仕上がってないように見えていたんです。(私は今回出演はしないけど練習では欠席の子のポジションに入って毎回一緒に踊らせてもらっていて、中から見ると足元の動きが綺麗ではなく見えていました。)ですが客席から全体を見ると、暗い照明の中で白いスカートが広がるので脚の上がるタイミングと腕の角度が揃っていたら、足元の弱さには目がいきませんでした^^; 後ろの方の席だったからというのもあるとは思いますが。

足元のこと以外でも、コールドバレエとしては練習回数がかなり少ない子が今回多かったこともあり心配していましたが、練習少なかったのは歴が長くて要点をつかむのが上手い子がほとんどだったので、よく来ていた子たちが作り上げた流れにすぐに器用に乗れたんだと思います。練習たくさん来ている子にとっては釈然としないこともあったんじゃないかなあと思いますが、本番のあの揃い方を見ると、結果的には問題なかったよねという見方もあるのかもしれません。練習あまり来れなくても良しとしなければ人数が集まらなかったかもしれませんし。

ですが私個人的には、レッスンをちゃんとして体を作りながら舞台の練習をしていくことに手を抜かないやり方が好きです。その意味で、今回の『ライモンダ』出演メンバーの頑張りには清々しさをおぼえました!苦悩も多かったように見受けられましたが、自分の動きと向き合うことをやめずに着実に進んでいってました。初めてのパートナリングで愉しさに目覚めたようにも見え、これからもやりたいだけバレエを続けてくれたらいいなと思います。

ロシアでプロとして踊っていた、ジゼル役の上村悠ちゃん、本当に素晴らしかった!繊細で可愛くて美しくて力強くもあって。生で全幕踊る姿を見られて幸運でした。
バチルド役の蟹江彩ちゃんの、美しさと間の抜群な演技。
ジゼルの母親役の永易有希先生の、娘が何より第一な姿。ジゼルが亡くなったときの悲しみは鋭く伝わってきました。

1幕踊りと演技で、場面場面がちゃんと伝わってきた、素晴らしい『ジゼル』だったと思います。(1幕の子供たちの演技も上手でした!ゲストのプロ方々が素晴らしいのは言うまでもなく。)

今回私は練習だけ混ぜてもらって本番はほぼお客、少しだけお手伝いという立ち位置でしたが、生徒や卒業生の親御さんの何人かから「今回は出ないんですか」と声をかけていただき、”普通は出てる人”と認識されているのが嬉しかったです。
それにいつものことですが舞台を観ると自分ももっと頑張りたくなりますね。レッスンしっかりして次はまた出たいなあと思いました。

ともかく、出演者のみなさんも先生方もスタッフのみなさんも、お疲れさまでした!!

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